千葉県成田市にある成田山新勝寺は、真言宗智山派の大本山として知られ、平安時代中期の天慶3年(940年)に創建されました。平将門の乱を鎮めるために不動明王を本尊として祀ったことに始まり、約1,080年の歴史を誇る由緒ある寺院です。
江戸時代には市川團十郎が篤く帰依し、庶民の間でも「成田詣」として広まりました。
現在では年間約1,000万人が訪れる日本有数の参拝スポットとなっています。
本尊である不動明王は、「災厄を祓う」「心身を守る」「商売繁盛」「家内安全」など、多岐にわたるご利益をもたらす仏として信仰されています。特に護摩祈祷では、不動明王の力が護摩木を焚き上げる炎を通じて参拝者に授けられます。この荘厳な儀式は、成田山を訪れる人々にとって忘れられない体験となります。
成田山新勝寺には、1月・5月・9月が「お参り月」として定められており、この期間に参拝すると通常以上のご利益が得られるとされています。また、毎月28日は不動明王の御縁日で、特別な祈りが届く日とされています。この日は護摩祈祷に訪れる参拝者も多く、厄除けや心願成就の祈願に最適です。
成田山新勝寺は歌舞伎界とも深い縁を持っています。成田屋の屋号で知られる市川團十郎家が代々不動明王を信仰していることから、「成田山」を舞台にした歌舞伎演目も生まれました。歌舞伎ファンにとっても特別なスポットであり、歴史と文化が息づく場所として親しまれています。
正月には、特別な初詣限定のお守りが授与されます。この期間だけの特別なアイテムは、厄除けや運気向上を願う参拝者にとって欠かせない存在です。新しい一年のスタートを清らかな気持ちで迎えることができる特別な体験となるでしょう。
成田山新勝寺の節分会は全国的にも有名な行事です。力士や芸能人、著名人が参加し、特設舞台から豆を撒きます。「福は内」の掛け声のみで行われる豆まきは、この節分会の特徴です。厄除けと招福を願う盛大なイベントとして多くの参拝者を魅了しています。
成田山新勝寺の中心にある大本堂では、不動明王を安置し、護摩祈祷が行われます。厄除けや商売繁盛などの祈願に訪れる参拝者で常に賑わっています。
国の重要文化財である三重塔は、その優美な姿が訪れる人々を惹きつけます。2008年には漆塗りの彩色の修復が施され、当時の色彩美が現代によみがえりました。
平和大塔は現代的なデザインと仏教建築が融合した象徴的な建物で、内部では仏教文化の展示も楽しめます。
大本堂の裏手に広がる成田山公園は、池や滝、梅林などが整備された広大な自然公園です。春の桜や秋の紅葉が特に美しく、四季折々の風景が訪れる人々を癒します。
参拝後に立ち寄りたいのが成田山表参道です。江戸時代から続く老舗のうなぎ料理店や和菓子店が立ち並び、歴史的な街並みとともに地元グルメを堪能できます。
成田市観光協会の公式サイト「FEEL成田」では、成田山周辺の観光ガイドをデジタルパンフレット(PDF)として配布しています。日本語に加え、英語、簡体字、繁体字、韓国語、タイ語で詳細な情報を入手できますのでダウンロードしてお楽しみください。
成田山を十分に満喫できる3つのプランをご提案しています。
どれも成田山とその周辺の魅力を感じることができ、初めての方でも楽しめる散策プランとなっています。
1. 僧侶が読経を始め、護摩壇に火が灯されます。
2. 護摩木が焚き上げられ、願い事が込められた祈りが炎と共に天へ届けられます。
3. 鞄や財布など、持ち物を火の近くに置いて浄化してもらうことができます。
4. 儀式終了後、退出します。
ご調整段階でも気になることがございましたらご連絡ください。日時のご相談ほか、お気軽にお問い合せくださいませ。